テキストや問題集の選び方 ③自然科学・人文科学・社会科学
みなさんこんにちは。
少しご無沙汰しておりましてすみません。
なかなか忙しい日常を過ごしていますが、メッセージを頂いたり、アクセス数が増えているのを見たりすることで励まされております!
今回は「自然科学・人文科学・社会科学」のテキスト・問題集の選び方やオススメを書いていきます。
これらは数的処理や文章理解とは異なり、基本的に直前期までは毎日解くよりも、一度に集中して学習する科目になります。
詳しくは「綿密な勉強スケジュールを立てよう!」の記事をご参照ください。
■テキスト
<自然科学>
自然科学は、数学・物理・化学・地学・生物の科目を指します。
受験者の多くを占める文系出身者は捨て科目にすることが多く、また多くの受験地では問題数が少なく設定されていることもあり、不人気科目たちとなっているのが現状です。
そういった背景もあってか、今のところ市販のテキストではこれといったものがなく、予備校のテキストを使うのが最良と言えます。
もちろん「大学受験用の科目別テキスト」をしっかり学習すれば、確実な得点アップを狙っていくことは可能なのですが、ボリュームが多く非効率です。
「自然科学が苦手だが捨て科目を増やしたくない方」や「特別区(※1)など自然科学の出題数が多い受験地で高得点を狙いたい方」は、(あまり大きな声では言えないのですが)ネットオークション(Yahoo!、楽天、モバオク)を見てみるのもひとつの手です。少し古い年度の物が出品されていることも多いですが、かなりの破格で出ています。
他科目とセットで出ている場合でも、交渉次第で単科で売ってくれたりもしますので、検討してみてもよいかと。
逆に「自然科学は足を引っ張らないくらいの点数が取れればいい」という方は、問題集のみでの学習でよいでしょう。ただし、問題集から入った場合、文系の方は高確率で物理・化学は捨てることになるでしょう。地学・生物は単純な暗記科目なので、問題をたくさんやれば伸びます。
注意したいのは、国立大学法人のように問題選択ができない試験の場合、捨て科目を増やしすぎると致命傷を負う可能性があることです。
※1 今年から数学がなくなり自然科学の割合は減ったが依然として多め。
<人文科学>
人文科学は、日本史・世界史・地理・思想・文学・芸術の科目を指します。
受験者の多くは文系出身者のため、日本史・世界史・地理に関しては中学・高校の時の記憶が残っており、スムーズに学習できる人も多いと思います。そういう方は、問題集のみの学習でOKです。演習を通してひたすら知識を固めていってください。
問題は、特に日本史・世界史について、中学・高校時代の記憶が残っていない方。
私もそうでしたが、歴史の大まかな流れすらも全然わからんという状態から問題集を眺めても、ストレスにしかなりません。
そういう場合には、体系的なインプットをする必要があり、テキストによる学習が必要です。とはいえ、これも自然科学と同様に市販ではイマイチなものしか売っていないので、予備校のテキストを一押しします。
歴史科目以外は、特に体系的学習が必要なものでもないので、問題集をガリガリやるだけでOKです。(地理は歴史の流れの中で〜とかいう人もいますが、あれは戯言です。)
文系出身者にとっての物理もそうですが、あまりに歴史に嫌悪感がある人は、遠慮なく捨て科目にしちゃいましょう。捨て科目だらけでも、作戦さえあれば、合格できます。
公務員試験は精神面で大きな疲労を抱えながらやっていくものなので、あんまり苦しいことに向き合ってるとつぶれちゃいます。
<社会科学>
社会科学は、政治・経済・社会・法学の科目を指します。
社会科学については「専門科目を勉強してれば大丈夫」派と「専門科目の学習だけではダメ」派の論者が居るんですが、私はどちらかというと前者です。
経験則から言って、出題の6割は専門科目の学習で補え、3割は社会科学独自の範囲を勉強しないと取れない問題で、残り1割は勉強しても無駄なマニアック問題というイメージです。
そのため「最低限の点数をとるなら専門科目の学習だけでいいよ」というのが正確なアドバイスになります。
加えて言っておきたいのが、3割の部分にあたる「社会科学独自の範囲」の問題が非常に易しいことが多いので、短い時間の学習でも高得点を狙うことができるということです。
単純な暗記モノですし、カバーする知識も多くないので、問題集中心の学習をおすすめします。テキストは不要です。
■問題集(過去問)
<自然科学>
とっても自然科学が苦手な方にオススメなのが下の問題集です。
「速攻の時事」を出している実務教育出版さんらしく、時事に絡めた問題チョイスが個性的な問題集(半テキスト的なものですが。)です。
問題がかなり簡単なので、苦手な方でも入りやすいということと、 薄い冊子に知識をコンパクトにまとめられているので、効率よく知識のインプットができる点が評価できます。
時事性は少し薄れますが、去年のものなら中古で安く手に入りやすいので、それもアリ。
そして、本格的な演習については、今までと同様に、大きなシェアを持つ「スー過去」か「QM」を使った学習になります。QMはこれも新しいのが出ていますね。
スー過去なら1冊でまとまっており、QMなら2冊に分かれています。
問題数は後からでも足せますから、とりあえずコストを抑えるためにスー過去でっていうのもアリかと。
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公務員試験過去問新クイックマスター自然科学II(生物、地学) 第2版
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新しいのはこちら
公務員試験 過去問新クイックマスター 自然科学I <第3版>
公務員試験 過去問新クイックマスター 自然科学II <第3版>
<人文科学>
同じくスー過去、QMでガリガリやっていきましょう。
スー過去なら1冊でまとまっており、QMなら2冊に分かれています。
公務員試験過去問新クイックマスター人文科学I(日本史、世界史) 第2版
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新しいのはこちら
公務員試験 過去問新クイックマスター 人文科学I <第3版>
公務員試験 過去問新クイックマスター 人文科学II <第3版>
<社会科学>
これも同じくです。
スー過去もQMも1冊でまとまっています。
社会科学の新しいQMはもう出ていますね。受験先によっては時事性もあったりするので、これは買いかも。
今回はここまで。
次回は「法律系科目!」と言いたいところなんですが、ごめんなさい。
法律系(憲法・民法・行政法)は基本的に過去問をやるしかないんです。
それ以外ないです。ひたすらにやるしかないです。
なので、次回は「経済系・学系科目」で行こうかなーと思います。
それではまた!